絶対ナル孤独者<アイソレータ>4 ー刺撃者 The Stingerーを読んだ

絶対ナル孤独者<アイソレータ>4
絶対ナル孤独者4 ―刺撃者 The Stinger― (電撃文庫)
絶対ナル孤独者4 ―刺撃者 The Stinger― (電撃文庫) 川原 礫 シメジ

KADOKAWA 2017-05-10
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絶対ナル孤独者<アイソレータ>4 ー刺撃者 The Stingerーを読みました。

シリーズ四作目となる本作は、主人公と<特課>の面々、そしてルビーアイ《液化者》と《凝結者》について、前作「絶対ナル孤独者<アイソレータ>3 ー凝結者 The Trancerー」の後日談的な流れから始まります。

前作で防御殻を爆発的に拡散させる《バースト》を使えるようになった主人公ですが、今作では防御殻に秘められた治癒能力を発揮し、前作で意識不明の重体に陥っていた小村スウの意識を回復させます。
仲間の能力が割と据え置きになっている中で、主人公の能力が成長していく様はペルソナシリーズのキタローや番長めいたものを感じさせます。この手の主人公の特異性は物語の核心に近いものが原因となっている場合が多いのですが、果たしてこのシリーズの場合はどうなるか。今後に注目です。

前作の後日談的な緩やかな流れは、謎のルビーアイ《刺撃者》による襲撃で一気に緊迫したものになります。主人公を襲った《刺撃者》は、続けて《凝結者》をも襲撃。<特課>でも<組織>でも無い第三勢力の登場により、ユミコが《凝結者》を殺そうとしたり、《液化者》が主人公に助けを求めたりと事態は混迷していきます。
《刺撃者》は、前作までの敵対者と違い、その視点や内面の描写が皆無で、能力や能力を持つに至った事情も完全に謎。その異質感が際立っています。

最後は主人公が《刺撃者》に一矢報い、凝結者の◯◯についてある程度の種明かしがされたところで To Be Continued. 続きが気になり過ぎます。本作が出てから既に 1 年ほど経過しているので、続きが出るならそろそろ良い頃合いでしょうか。続刊を楽しみに待ちたいと思います。

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